日経新聞で「教育を軸に移住する人が増えている」という記事を読んだ。
記事の中で紹介されていたのが、都心部に住んでいたけど郊外に移住した人の話。その人は都心部の偏差値至上主義に違和感を覚えて、もっと伸び伸びと子供が生活できる郊外に移住したいと思い移住したらしい。
教育移住って面白い
自分が都会っ子だったらどうなってたんだろう
この話は自分にとって凄いタイムリーな内容だった。実家が田舎にあって、小さい頃から都心部で学生時代を過ごしたいとずっと思っていたし、今でもたまに東京で生まれ育っていたらどうなっていたんだろう?って思う時がある。正直、田舎と東京などの都会を比較すると田舎は圧倒的に不利な気がしている。新しい物にふれる機会が少なかったり、周りに優秀な人というか飛び抜けた人がいなかったり、交通網などインフラ面においても色んなところで不利だと思っている。
東京に出てきてからそういった思いを強く持つようになったんだけど、もしも生まれも育ちも東京だったらどうなっていたんだろうな。記事でインタビューに答えていた人の通り偏差値至上主義で勝ち負けにこだわった人間になっていたのかな?もしも高校受験に失敗してたらグレてたりしてたのかな?東京のほうがいい側面はたくさんあるけど、自分自身がもしも東京で育っていたらどうなっていたか全く想像もつかない。
田舎で育ってよかったことは?
でも逆に、田舎で過ごしてきてよかったことがあるか?と聞かれるとそれはそれで回答に困る。
今は実家帰るのが大変だし、寒いし何もなくて不自由出し何もいいところねーじゃん。って思う。だけど、今の自分の価値観とか性格とかは田舎で過ごしてきたからこそ確立されたものも中にはあるかもしれない。それがあるのかも、あったとして何なのかもわからないけど、過ごしてきた環境で人の価値観や性格が決まると思うので何かしらの影響があったんだろうな〜と思う。
もしかしたら自然と触れ合ってきた経験が貴重だったのかもしれないし、偏差値至上主義がないからこそ幼少期に伸び伸び遊べたりゲームができていたのかもしれない。
どんな経験をさせたいか
どっちもいい面も悪い面もあるから、結局は教育移住という言葉の通り親が子供に何を経験させたくてどんな環境に身を置かせたいのかなんだろうな。子供が大人になった時に、自分自身の過去を後悔しても仕方がないし、大人になった時に自分の過去を振り返って育ってきた環境とか親に用意してもらった教育の機会に対してどんな評価をしているか次第なんだろう。
育ってきた環境も、用意してもらった機会もどちらも満足していたら同じ環境や機会を自分の子供にも用意して上げたくなると思う。一方で、用意してもらった機会には感謝しているけど育ってきた環境には不満がある場合は自分が育ってきた環境とは別の環境を用意してあげたくなるんだと思う。
そしてそもそも、教育において機会を用意するだけじゃなくて環境をかえてあげるという発想になり行動してあげられる親がどれくらいいるんだろうってのも思うな。地元で育ち地元で生涯を過ごしている人にとっては教育移住なんて考えもしないと思うし、考えたとしても実行に移すハードルが高い気がする。
逆に凄いお金持ちは、子供のために海外に移住して海外で幼少期を過ごさせたりもしている。
そういった形でもはや教育移住ができるかできないかは格差が広まってる証拠だし、教育移住できる人はきっと勝ち組なんだろうなって思う。
もしも自分が親の立場だったら
もしも自分が親でなんでも選択できる状態だったらどうしているだろう。
まずは海外で過ごすことを考えるかもしれない。もしくはインターナショナルスクールに通わせて、異文化に触れながら育てたい。田舎か都会かの論争でいうと、中学までは田舎で高校から都会とかがバランスいい気がするんだよな。高校生の時って、自分のキャリアを考える初めての機会だと思う。そのタイミングは東京とか都会にいたほうが、田舎よりも色んな情報とかに触れやすくて自分が面白いって思うものや興味を持つものに出会いやすい気がする。その出会いの数が多いから都会のほうが良いと思う。悪い方向に行く可能性もあるけど。それに進学するってなった時も、都会のほうが教育環境は良さそうだし。
逆に、中学くらいまでは都会よりも田舎で自然の中で思いっきり育ったほうがいいと思う。
自然の中で虫を捕まえたり、友達と遊んだり、走り回って転んで怪我したり、あんまり勉強勉強って環境じゃないところで伸び伸び育てるほうが子供のためになると思う。どうせ高校生くらいになったらガッツリ勉強する必要でてくるからその時まではのんびりそだってほしい。